ぼくらのアニメソング

当ブログはアニメソングを、多面的な視点からレヴューしていくものです。 当面は各ライターが不定期に書いていきます。

はじめに

アニメソングとは、アニメのオープニングとエンディングに、制作に関わったスタッフの名前や制作会社を紹介する際に後ろで流れている楽曲。大まかに言えばそういったものである。

 

それだけのものなのに、どうしてこんなにも心を鷲掴みにされるのだろう?

 

楽しいとき、悲しいとき、ひとりでいるとき、みんなと一緒のとき。

 

いつしかアニメソングはぼくらの生活の傍に、当たり前に存在するものとなった。

 

ぼくらはもっとアニメソングのことを知りたい。

 

このブログでは、アニメソングを様々な論客によって、多面的な視点から論じていくことを目的とする。

 

それぞれの時代に生まれてくるアートは、その時々の時代・世相を反映するものであり、勿論アニメ・アニメソングにおいてもその例外ではない。つまり、生み出されることに何かしらの意味を持っているのである。

 

書き手のぼくら、読み手のあなた、それぞれに視点と解釈は存在する。何が正解なんてのは知ったこっちゃない。そこに生まれる摩擦・軋轢を楽しんでいこう。その先に大事なものが浮かび上がってくるはずだ。

銀河ぶっちぎり!ホルモンは嫌いだがスゴイヤツ F / マキシマム・ザ・ホルモン [劇場版 ドラゴンボールZ 復活の「F」劇中歌]

Once upon a time, Not so long ago(むかしむかし、いや、そんなにむかしのハナシじゃない)、この国においてメタルを愛する者は迫害の対象であった(時期的には90年代後半から00年代前半あたりが特に)。我らメタルをこよなく愛する殉教者の苦難の歴史は書きはじめたらキリがないので今回は割愛するが、とりあえず当時のおしゃれなのを聴いて通ぶっていた意識高い系メタルを鼻で笑っていた愚民どもすべてに等しく滅びを与えたいという気持ちはいまでも変わらないとだけ言っておく。

ここ数年はメタルに対する弾圧はディクライン傾向にあり、メタル好きにとってそんなに住みにくい世というかんじではなくなっている。メタル好きの内々においても、ハードロックとメタルの区別化、メタルの細分化などがかつてほどやかましく言われてないという点においてもわりとピースな環境になってきているとわたしは思っている。

 

しかしそんな太平な世になったからこそなのか、わたしのようなLOW-GUYはまるでフランス産ホワイトダックダウンばりに軽いメタル好きのことがちょっと気になってしまう。誰かと会話しているとき、その流れでわたしがメタル好きだとわかったときに相手が気を遣って

「オレもメタル好きですよ、セックスマシンガンズアニメタルとか」

と言ってくることはしばしば。しかしそれは問題ではない。これらのバンドはメタルを知らない若者たちがメタルを知るきっかけとなるものでむしろウェルカムトゥザメタルジャングルといったところである。しかしわたしにとって氷室京介が思い出まで捨てられることに匹敵するくらい許せないのが「メタルよく聴くんですかー?マキシマム・ザ・ホルモンとか?」と言われることである。

 

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